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将棋ソフトと人間の特性の違い

 


2022.4.11に、藤井聡太氏の就位式がありました。

史上最年少で「五冠」を達成された。

すばらしい、です。私はずっとファンなので、このニュースを聞いた時に元気になれます。

「王将、竜王、王位、叡王、棋聖」の藤井氏、おめでとうございます!


ところで、近年、将棋の世界にも「人とIT」の関係が生まれています。

昔、コンピュータの将棋ソフトと元トップ棋士(米長邦雄氏)の闘いがあり、ソフト側が勝利を収め「チェスに続き、将棋でもコンピュータは人間を追い抜いた」と当時、話題になったことを思い出します。


将棋ソフトの仕掛け(プログラム=アルゴリズム)は、可能性のある手筋を「しらみつぶし」に時間制限内で読みます。あたかも、砂漠の中のどこかに埋もれている宝を探すために、「すべての砂をブルドーザーで順に掘る」方式です。※当時1秒間に1800万手を計算していました。


しかし、人間には「コンピュータに真似できない手の読み方」があります。「大局観」に立った読み方。

あたかも、砂漠の中のどこかに埋もれている宝を探すために、「経験と直感でここらへんにありそうだと予測してから掘る」方式です。


プロ棋士の第一人者である羽生善治氏が、「『ここは攻めるべきか』『守るべきか』『長い勝負にした方が得か』などの方針は、『大局観』から生まれる。複雑な状況で判断を下す時は、この『大局観』で無駄な『読み』を省略でき、正確性が高まり思考が速くなる」(『大局観』角川書店)」と。


将棋の世界でいう「大局観」とは、私たちの生活行動でいえば「人生観」「世界観」に通じると思います。細かい情報を積み上げても、それをどう生かし何のために使うかという哲学がなければ、情報になりえない(単なる価値をうまない"データ"の集まりとなってしまう)。


データを情報化する力。これが、人間の強さ。ルールを創造する力にもなるんだとおもいます。「同じルールの中で最強を目指すコンピュータ」と「最楽のルールを探す人間」。将棋の世界もルールが変わっていくように思えます。


※囲碁のように。囲碁は、先手(が有利なので)にハンデを課し"ゲームとして楽しむ(目的)"を目指そうとルール変更しています)。


創価学会も、ルールを時世に合わせて変えることがあると思います。変えては行けない根本(日蓮大聖人根本、御書根本、3代会長が広宣流布の師匠であること)と、変えたほうがいいルールがある(御書『教機時国抄』の宗教の。広布が進んでいくに連れ、世間がどんどん良くなっていくならば、広布の目的のためにルールを創造する人間(菩薩)がどんどん顕れてくると思います。


私も続きます。


以上