創価学会では「日蓮大聖人御書全集」という本を教材としています。
この本には、
鎌倉時代の日蓮大聖人という方が当時のお弟子さんたちに対して送った手紙が閉じられています。
今回は、その手紙の中の一節(以下)を範囲として、見解を述べます
●対象とする文言
『蔵の財(たから)よりも身の財(たから)すぐれたり。身の財(たから)より心の財(たから)第一なり』
(日蓮大聖人御書全集 新版の1596ページより抜粋)
※日蓮大聖人から崇峻天皇に向けたお手紙の一節だそうです。
●私の見解
財産は大事。これは納得いただけることだと思いますが、では、大事ってどういうことなのでしょうか?
私は、
①得がたいもの(希少性)があること。
②失うと手に入らない
③人を幸せにするもの(自己、他者それぞれに笑顔が生まれるもの)
という3軸、「大事さ」が決まると思っています。
●3種の財とは?
上記、対象とする文言と、私なりの軸とをかけ合わせて、解釈しました。
蔵のたから
=物質的なモノを所有している状態のこと。他の人に「所有権を明け渡すこと」ができるもの
身のたから
=健康、技能。他の人に「所有権を直接渡すことができない」。蔵のたからを手に入れるための手段。
心のたから
=人との間に繋がれた信用。身のたからを手に入れるための活力そのもの。
●財産を持つ、ということをもう少し掘り下げると
蔵のたからを求めると、
売上第一、利益第一となる判断や行動を伴う。人から奪っても良い。自分に「所有権があること」が第一。
身のたからを求めると、
技能第一、健康第一となる判断や行動を伴う。人から奪っても得られない。自分が「(他者と比べて)どちらが上か」だ第一。
心のたからを求めると、
他者からの信用を蓄積することを第一として、判断や行動を行う。信用を得る手段として、助けることができる技能や蔵として現れている。
心のたからが基盤にあり、その上に身のたからと蔵のたからがる。
新たな疑問も生まれます。
では、心のたからを増やしていける行動とはなにか?
これは、今後私が活動していく中で、頭ではなく実践した結果でお伝えできる日がくるとおもいます。